フェアリーテイル 第539話 感想
第539話「世界崩壊」
時の狭間が消えた空に突如として現れた亀裂。
ウェンディやエルザ、ブルーペガサスの面々・・・次々と見上げる彼らの脳裏には最悪の事態が浮かび上がる。
そして不快な音を響かせながら亀裂は広がり・・・。
やがてその中から巨大な腕が現れるのだった。
「力が満ちる・・・かつて滅竜の道を極めた時のように」
その腕の主はアクノロギア。
時の狭間と共に消えたはずだったが、逆にそれを食い尽くし、さらなる力を得て復活したのだ。
その力は時の魔力・・・アクノロギアですら制御出来ないほどに強大なものだった。
「滅せよ人間ども。エターナルフレア」
アクノロギアは溢れる魔力を解放し、まるで隕石群のように地上へと降り注がせる。
「全員回避しろーっ!」
咄嗟に叫ぶエルザだったが、彼女らが立つ岩礁は粉々に。
海へと投げ出されてしまった。
その間僅か数十秒。
アクノロギアが放った魔法は、人々が住む大陸中の街を無残な姿へと変えてしまっていた。
空の亀裂から現れたのは。
やっぱりアクノロギアだったああああああああ。
しかし時の狭間を食ってしまうとは・・・。
でも確かに、光でも闇でもない“無の魔力”って言われていたもんね。
魔力ならなんでも食べてしまえるのか。
それどころか、本来ならゼレフが手にしていたかもしれない時の魔力を、アクノロギアは我が物としさらにパワーアップ。
これはもう手がつけられない。
一晩もかからずものの数分で人間を、世界を滅ぼしてしまいそう。
アクノロギアの力は世界の終わりを予感させる。
「いや、終わらせてなるものか!私たちの未来を!」
エルザは気を持ち直し、海上へと顔を出す。
ところがそこで目撃したのは、アクノロギアから伸びた触手のような魔力がウェンディを捕らえた瞬間だった。
「今こそ完全なる滅竜を」
そう呟くと、アクノロギアは抗うことの出来ない力で手元へと引き寄せる。
「全てのドラゴンを我が時の中に!」
ウェンディはまるでアクノロギアの手の中に吸収されたかのように、その姿を消すのだった。
同時刻。
ラクサス、ガジル、エリック。
さらにはスティングとローグも、仲間たちの前から突如として姿を消していた。
消えていたのはもう一人。
ナツ。
彼は気がつくと見知らぬ場所に立っていた。
「どこだ、ここ・・・」
「ここは時の狭間。我の世界だ」
ナツを出迎えたのは、人の姿となったアクノロギアだった。
ウェンディィィィィィィィィィィィィ!!!
と思ったら全ての滅竜魔導士が消えてしまったぞ。
そしてルーシィたちの前から消えてしまったナツは、アクノロギアによって時の狭間へと招かれていた。
これはナツだけでなく、消えたみんなが時の狭間にやってくるってことなのかな?
アクノロギアは完全なる滅竜のためにここで一網打尽にしてしまおうって魂胆なんだろうか。
ところで滅竜魔導士が5人ではなく、ラクサスとエリックを含めて7人。
で思い出すのは大魔闘演武の時のドラゴンとの戦いだ。
エクリプスの扉が壊され、ドラゴンたちが消えていった後、
「滅竜魔導士誰一人としてドラゴンを倒せませんでしたか・・・」
ってメイビス様のセリフが当時ちょっと気になってて。
フラグと言っていいのか伏線と言っていいのか良く分からないけど。
でももしかしてメイビス様はこの時にはもうアクノロギアとの戦いを予見していたのかもしれない。
扉を抜けてやってきたドラゴンたちよりも強いんだもの、アクノロギアは。
だからここでドラゴンを倒せなかったという結果と、その先の戦いに不安を抱いていたのかなって。
次回のサブタイ。
第540話「調和」
調和とは。
「全体がほどよくつりあって、矛盾や衝突などがなく、まとまっていること。また、そのつりあい」
アクノロギアが何のために滅竜をし、人間を滅ぼそうとしているのかが描かれるのかな?
果たしてアクノロギアは絶対悪と見なして良いのか、そうではないのか。
劇場版を観た影響でまだ判断に困っているので、ここらではっきり描かれても良い。