フェアリーテイル 第410話 感想
第410話「メメント・モリ」
マルド・ギール相手に反撃を開始するナツとグレイ。
火竜の咆哮!
氷魔の激昂!
だが燃え広がる炎も、分厚い氷も、マルド・ギールは軽々と避ける。
そして反撃。
冥界樹-デア・ユグドラシル-!
マルド・ギールが上空から放ったその大木は、落下により勢いを増してナツとグレイに襲いかかった。
しかし二人は目にも止まらぬ速さで拳を繰り出し、その連発で冥界樹を粉砕するのだった。
グレイは攻撃の手を休めない。
アイスメイク・戦神槍-グングニル-!
上空のマルド・ギール目掛け伸びていく槍。
だがこれまでと同じく、彼は簡単に回避するのだった。
ところが、それを見越していたナツとグレイ。
槍の先にナツが潜んでおり、背後から奇襲をかける。
火竜の煌炎!
しかしまともに当たったはずのその一撃でも、マルド・ギールは無傷だった。
オレの魔法が当たれば必ず・・・。
あらゆる攻撃を回避され続け、グレイは歯痒さを感じていた。
滅悪魔導士となったグレイがいながらどうしてこんなに苦戦してるの・・・。
と思っていたら、それもそのはず。
必殺の一撃も、当たらなければ意味が無かったんだ。
星霊王との戦いでもそうだったけど、マルド・ギールは本当に回避がおジョーズおジョーズ。
そしてグングニルの先、氷の中に身を潜めていたナツ。
こういう戦い方こそタッグバトルの醍醐味ですよね!
戦いの中で、マルド・ギールは呪法の力について語り始める。
魔法はその昔、一なる魔法により誕生した。
それはやがて多種多様の系体へと発展。
その歴史の中で、ENDは魔法の新たな可能性を見出したという。
呪法。
その力の源は“呪い”だ。
恨み、妬み、憎しみ・・・その全ての負の感情が力となる。
まさに生命の本質に基づいた力。
だったら魔法は未来をつくる!
呪法の力をくだらないと一蹴するナツ。
だがマルド・ギールはそれを気に留めることなく、新たな呪法を繰り出した。
堕ちよ煉獄へ、これぞゼレフを滅するために編み出した究極の呪法。
死の記憶・・・メメント・モリ。
突如現れた霧のような何かがナツとグレイを一瞬にして包み込んだ。
不死なるゼレフを殺すには、生と死という概念ごと破壊する。
メメント・モリを受けた者は生も死も無い、ただ消滅するだけ。
永遠に“無”となれ・・・。
そうしてナツとグレイを包んでいた霧が消えると、二人の姿も消えていた。
こうして究極の呪法が完成。
あとはENDが復活すれば、ゼレフを破壊することが出来る・・・。
マルド・ギールの次の狙いは、メメント・モリの真の標的だった。
不死のゼレフを倒すためにはどうしたら良いか。
それは消滅させ、無にすれば良い。
考えたなぁマルド・ギール。
ところでメメント・モリの霧だけどさ、亡霊の集まりのようにも見えたんだけどさ。
マスターゼロが使ったジェネシス・ゼロに似ている気がするんだ。
あれも無にするとか何とかって言っていた気がする。
呪法が魔法の新たな可能性だったってことは、これは魔法から発展していったものってことだよな。
なら逆に呪法に近い魔法もあるんじゃないのか。
マスターゼロの魔法がそれだったと考えても良い?
次回のサブタイからの予想。
第411話「魚心あれば水心」
相手が好意を示せば、こちらも好意を持って対応しようということ。
水に棲む魚がその水に好意を持てば、水もその魚に好意を持つことから出来たことわざらしい。
相手の出方次第でこちらの応じ方が決まる。
消滅する寸前、グレイが呟いた「未来」。
そしてそれに何か反応したナツ。
メメント・モリを回避、若しくは無事に生還するとしたらその辺にヒントがあるんだろうか。