フェアリーテイル 第528話 感想
第528話「魔竜」
アイリーンの亡骸を何度も蹴り、奇妙に笑うアクノロギア。
そのあまりに残酷な行為を見ておれず、エルザは思わず声を上げた。
「うぬはこの女と同じ匂いがするなァ」
振り返りエルザを睨むアクノロギアだが、その視線は彼女の隣に立つウェンディへと移った。
「滅竜魔導士?こんなガキが滅竜の力を?」
アイリーンと同じ匂いのエルザ、滅竜魔導士のウェンディ。
二人を興味の対象にしたアクノロギアは、彼女らを消すべく右手に魔力を集め、そして放った。
二人へと放たれた魔力は、だが直前で弾かれた。
彼女らの危機にジェラールが駆けつけたのだ。
ジェラールはアクノロギアに反撃させる隙を与えないよう、すぐに攻撃を仕掛ける。
六連星-プレアデス-、九雷星-キュウライシン-。
頭上から、真正面から、強力な天体魔法が降り注ぐ。
始めは避けていたアクノロギアも、その怒涛の連続攻撃を身に受けることとなった。
そしてトドメの魔法。
七星剣-グランシャリオ-!
ジェラール!
こっち来てくれたかジェラール!
来てくれなかったらエルザもウェンディもヤバかったぞ。
そんなジェラールは新しい技を披露。
六連星・プレアデスは6つの星を次々に落とす魔法。
九雷星・キュウライシンは9つの剣を放つ魔法で、雷属性も付加されてるっぽい。
それにしても天体魔法って良い。
強いぞ速いぞ格好良いぞ。
ジェラールが放った七星剣。
空から七つの光が降り注ぎ、アクノロギアに襲いかかる。
だが、彼はそれを待っていたかのように空に向かい口を開くと・・・魔法を食べ始めた。
滅竜魔導士は自分と同じ属性の魔法を食べることが出来る。
それはアクノロギアも同様だ。
しかし、彼のそれは他の滅竜魔導士とは異なるものだった。
「我は最後の竜・・・全ての“魔”を喰いし終焉の竜。魔竜アクノロギアなり!」
黒いドラゴンへと変貌を遂げたアクノロギア。
彼の言う全ての魔とは、全ての魔法。
つまり、いかなる魔法も効かないということだ。
全ての魔法が無効。
しかも、天狼島を襲った時よりも強い魔力を感じる。
「か・・・勝てる訳がない・・・」
ジェラールですら絶望を感じるほどに、アクノロギアの強さは圧倒的だった。
ところが。
「わ・・・私が・・・私が・・・やらなきゃ・・・」
たった一人・・・ウェンディだけは戦う意志を見せた。
ドラゴンを倒す者・滅竜魔導士なのだから。
恐怖心を押し殺してドラゴンフォースへと姿を変える。
だがそれは勝てる見込みの無い無謀な抗いだった。
右足に強大な魔力を溜めるアクノロギア。
しかしその巨体は突如として大きく弾き飛んだ。
彼を襲ったのはブルーペガサスの天馬飛空艇・クリスティーナ。
それを操る一夜はエルザたちを回収、すぐさま飛び立つのだった。
駆けつけた一夜には策があった。
アクノロギアをマグノリアから遠ざけ、さらに“ある場所”へと誘導出来れば・・・。
「勝機はあるかもしれん。ですよね」
その言葉に肯定を求め一夜が振り返った先。
そこにはこの策を授けた人物が立っていた。
アクノロギアには魔法が効かないだと!?
おいやべーぞ、こんなのに勝てねーぞ。
・・・と思いきや、一夜が勝算を持ってやってきたぞ。
クリスティーナは何度でも蘇るのだ・・・。
さて、一夜の勝算とは、アクノロギアをある場所まで誘導すること。
それはどこだ!?
そして一夜にその策を授けた女性の正体は!?
この女性。
顔というか、口から上が描かれていないので分かり難いのだけれど。
もしかしてアンナじゃない?
そして誘導しようとしているのは、エクリプスの扉がある場所なんじゃない?
・・・ということしか考えられなかった。
そもそもアンナって謎の多い人物だ。
ゼレフとの出会いや、彼の計画に協力した理由などなど。
もし本当にアンナなら、思わぬ形で過去・事情が描かれることになりそうだ。
次回のサブタイ。
第529話「先生」
先生とは誰のことなのか。
最後に出てきた女性のことかな?
ところでさぁ、最新のコミックス第60巻買ったんだけどさぁ。

ねぇねぇこのチャイナユキノめちゃくちゃ可愛くない?
思わず目も心も奪われてしまった。
チャイナ服好きー。